ビートソニックが30系プリウス用PHV改造キットを開発

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このごろカーオーディオからは撤退気味で少々寂しいビートソニックですが、昨日でかけた「国際カーエレクトロニクス技術展」に、こんなのを展示していました。

プラグス100+。ハイブリッドのプリウス30系をプラグインHVに改造するキットです。これまで知らなかったんですがすでに昨年、プリウス20系用のプラグス40+という改造キットを出していて、10数台の販売実績があるとのこと。今回は30系専用にキット化し、性能も大幅に向上しています。
緑色のバッテリーを8個搭載する。手前は駆動用バッテリー充電器
充電口はリアバンパーに設置する
プラグス100+の100は、満充電時にEVモードで最大100キロ走れるということ。ちなみに本家トヨタが発売するプリウスPHVはスペック上、満充電で26.4キロまでEV走行(JC08モード-充電走行距離・国土交通省審査値)可能となっていますから、ビートソニックのキットはEVモードでの走行距離が、4倍近く長いわけですね。

改造するには、ラゲッジルームのフロア下にある従来のバッテリーを外し、12kWhの大容量駆動用バッテリー(純正は1.3kWh)と駆動用バッテリー充電器、バッテリーマネジメントシステムを組み込み、リアバンパーに充電口を設置します。そのため、バッテリーを組み込んだ部分のフロアは一段高くなってしまい、セカンドシートを倒しても荷室がフラットにはなりませんが、ま、これなら許容範囲という人もいるでしょう。

以前のプラグス40+の場合、施工と車検を含めて1週間程度、クルマを預かっていたそうですが、今回のプラグス100+はモジュール化することで工期を大幅に短縮。施工1.5日+車検1.5日の3日ほどでプラグインHV化が完了するそうです。

発売は今春の予定で、費用は未定。ちなみに20系プリウス用のプラグス40+は約150万円でした。プリウスPHVは新車で320万円から。補助金も出るため、プリウスHVを下取りに出してPHVに買い替えても、同じくらいの費用かもしれません。改造EVの場合、補助金が出ないため、全額自己負担になるのが痛いところです。が、エコというなら、短期間で新車に買い替えるのではなく、同じクルマに長く乗り続けるのもエコ。改造車だからトヨタの保証がきかなくなるなど、デメリットもいろいろあるでしょうが、EVモードで100キロ走れることを加味すると、プリウスHVオーナーなら一考の余地があるかも、ですね。

ビートソニック・スローライフ・プロジェクト